12/24 上原ひろみ@アルファあなぶきホール 小ホール
アップが滞ってました。なんとまだ昨年のライブレポートが終わりません。2010年の12月24日です。(汗)
ひろみちゃん、初の香川だそうです。それがクリスマスイブだなんて。
小ホール、一階はほぼ満員でしたが二階はほとんど入っておらずもったいない感じでした。でも小ホールとはいえ一階だけで585人です。
私の席は前から9列目で、悪くないのですが中央よりやや右だったためピアノの手元は見えなかったのが残念。クラシックのようにPAは一切無しの完全生音アコースティック。
1st set の衣装はモコモコのベスト、ワイルドなショートパンツ、ダークグレーのレギンス、黒のスニーカー。
演奏前にはしばらく目を閉じて精神集中するひろみさん。対局前の棋士のよう。いきなり立上り、グランドピアノの中に手をつっこんで弦を押さえながらの低音弾きから入りました。
以下、どの曲がどうとかいちいち覚えてられませんが、初めて生で見るひろみさんは、猛烈な速さで弾くのはもちろん、飛び跳ねる、立ちあがる、足踏みならす、表情は客席向いてニコニコしたり、口を大きくあけてイッてしまってたり、本当に体育会系のピアノでした。
個人的に特にすごいと思うのは右手の高速トレモロがながーーーーーく続くところで(異様に長い)、自分でピアノを弾いていたからわかるのだけど、あれやると腕の筋肉に乳酸が溜って指が動かなくなるもんなんです。鍛え方が違うのはもちろん、天性の筋肉の質もあるんでしょう。いったいどういう腕の筋肉をしているのか。
15分休憩ののち、2nd set。今度は真っ赤なミニワンピースと赤いスニーカーに衣装がえ。レギンスはたぶんそのまま。
2nd set のパッヘルベルのカノンではグランドピアノの弦に何かをはさんで、右手パートをチェンバロの音のようにしてました。別の曲では手をグランドピアノの中につっこんでハープのように直接弦を指で弾いてました(内部奏法)。これで綺麗にコード音をつなぐって余程練習しないと。。。
Desert on the Moon の演奏は特に激しく、会場からの拍手も一段とヒートアップしました。
2nd set の最後は Vegaz。組曲になっていて最後の The Gambler という曲ではルーレットが外れたり外れたり外れたり当たったりをピアノで表現。客席から大声で良いタイミングで Come On! と当たりを願う声がかかったのが良かったですね。
それが終わると、割れんばかりの拍手でスタンディングオベーション。演奏中座っていてアンコールで立つというクラシックの方式は久しぶりでした。常時スタンディングか、演奏中立っていてアンコールのときだけ休憩目的で座るというパターンのライブに行っているのが多いので。
アンコールでは、サンタ帽を被って出て来てくれました。かわいい!赤いサンタ某に赤のワンピースに赤のスニーカー。で、曲は、サンタが街にやってくる。
これで終わり、のはずがさらに拍手が止まらず、無理矢理再アンコールに引きずりだして、I Got a Rhythm を楽しく演奏していただきました。
とにかく唖然呆然びっくり仰天のライブでした。
これで、この月は坂本龍一、吉森信、清水一登、渋谷毅、そして上原ひろみのピアノを全部アコースティックの生で聞いたということになりました。なんてピアノ充な月。生きているといいことあるなあ。またピアノ弾きたいなあ。