4/15 UNICORN @ アルファあなぶきホール 大ホール

私は抽選でわりと苦労なく当たったのであるが、実は相当チケット争奪戦が激しかったらしい。注目度とライブ回数の多さからこのライブツアーに関する情報はネットには溢れている。たぶん今日のライブのレポートもあちこちに出るだろう。そこで、私的なことを多めに書こうと思う。

ユニコーンについては現役ではほとんど知らない。ちゃんと知ったのは解散後だ。ユニコーンの活躍していた1990年前後と言えば、会社勤めを始めたころであるが、ほとんどジャズを聞いていた。週末には渋谷タワレコなどに行ってジャズコーナーのみで粘っていた。ライブもジャズに少し行ったくらいだった。

そんなわけで、ユニコーンについては名前を知っている程度。ところが解散後に二つの出来事からユニコーンを強く意識することになる。

一つは、はにわオールスターズの、「イン・コンサート」としてCD、VHS、DVD化されている1991年のライブ奥田民生と阿部義春がゲスト参加であった(が、この二人がユニコーンの人であることは当時知らなかった)。「大迷惑」が演奏された。ユニコーンの歌だとは最初は知らなかったが、面白い曲だと思った。

もう一つは、矢野顕子が「すばらしい日々」を歌ったこと。この歌は涙なしに聞けなかった。

これらの動機から、ユニコーンを遡って調べることにした。ベスト盤を聞いた。

さて今回のツアーは「甦る勤労」。最初の衣装はツナギ。ロゴマークが歯車。一般人の持つ工学部のイメージが歯車だったりするという残念な事実を思い出す。客は以外に若い。30代が中心ではないか?四国はここだけということで、四国各県や近畿中国からも客が来ているようだ。そのせいか、港の県営駐車場に車が入れられず、離れたコインパークを使う羽目になっていたのだ。

席は値段の高い「つばかぶりシート」とやや安い「快適シート」にクラス分けされている。私は快適シートで2階2列目。1階の、特に前の方は唾ではなくいろいろなモノがステージから飛んで来るので、物理的にお得になる可能性はかなりある。

選曲はあちこちでレポートされていると思うが、新アルバム「シャンブル」からもかなりの曲数をやる。客の反応は昔の曲の方がずいぶん良い。(新曲でもシングルになった WOW!を除く。)

映像が面白い。カメラとCGの使い方が面白い。

「大迷惑」。これは盛り上がる。「3年2か月の苛酷な1人旅」、で指を3,2,1と折るアクションを客がする。………ああああ、思い出した。はにわオールスターズのライブで周囲と違う雰囲気を作っていたユニコーンファンがいたことを。

2回目のアンコールの最後の曲が「すばらしい日々」。個人的に思い入れのある曲で締めていただいて良かった。

そんなこんなでアンコール2回含めトータルで2時間半強。おじさんたち(でも川西さん以外は年下なんだけど)がんばってます。

総括すると、半分コミックバンドみたいなところもあり、音楽だけでなく映像やパフォーマンスを含めて総合的にとても楽しめたライブであった。