5/6 坂田明ちかもらち/ジム・オルークと恐山@大阪服部緑地音楽堂

坂田明 (as, cl, MC), Jim O'Rourke (g), Chris Corsano (ds), Darin Gray (b)

春一番の最終日。

ドラムとベースは海外から参加。一曲目冒頭から、本格的に力の入ったフリージャズ。わーい!!坂田さんは3月の八木さんとの共演も見たが、自分がリーダーで遠慮なくできるときはさらに凄いと思う。

フリージャズは、好きな人とそうでない人がいると思う。これは仕方ない。僕は、好き。音数が多いというだけでもう刺激がいっぱい。ステージ下に座り込んで聴く。目を閉じると音がどんどん入って来る。こうなると、もうあっちの世界に行ってしまいます。じっとしてられません。身体がガクガク震えます。そして一番思い入れのある楽器をプレイしているような気分になる。昔(クラシックだけど)ピアノを弾いていたので、ピアノがあればピアノなのだけれど、この日はないのでドラム。とはいえ、ドラムは全然できない。バンド名にひっかけて言えば、恐山のイタコのような状態になっているのかもしれない。

しばらくすると、プレイを目で確かめたいという気分になり、目を開ける。こうやって目を開けたり閉じたりの繰り返しが僕のフリージャズ鑑賞スタイルなのだろうか。

ところで、ベースには驚きました。普通に弦を弾いたり弓で弾いたりするだけではない。棒切れをはさんで弦を短くし、超高音を出したり、ボディを叩いたりこすったり、小道具を使ったり、とにかくありとあらゆる方法で音を出す。三曲目は、弦を一本外して、弦でボディを叩いてました。

坂田さんは一曲目サックス、二曲目クラリネット、三曲目はMC、というか叫び。壇ノ浦の歴史物語を語っていた。その間、当然他の楽器も激しくフリーのプレイをしているし、ギターのジム・オルークは痙攣してるし、すごかった。演奏終了時に割れんばかりの拍手。