3/28 eminob @ 高松 Speak Low

eminob: 溝口恵美子(vo), 田中信正 (p)

神戸のジャズクイーン溝口恵美子と横浜在住で首都圏で活躍する奇才田中信正

それぞれ別々には知っていた。溝口さんは高松で二度聴いた。田中さんは森山威雄のバンドで横浜で一度。どちらも強烈すぎる印象が残るミュージシャンである。

東西で接点のあまりなさそうな二人が DUO ユニットをやってたなんて??びっくりです! 2006年のセッションがきっかけらしい。

曲は、ジャズスタンダード、オリジナル、ポップス、童謡など幅広い。

溝口さんはいつものようにパワフル、かつキュート。今日は裸足。2部では桜色のキモノっぽいものを羽織って出て来てこれがまた美しい。ピアノソロのときに羽織りを取るために帯を解き始めるとか、刺激的すぎ(笑)。

田中さんのピアノは最初見たとき蛸のようだと思った。背中を丸めててあまり姿勢はよくないが、手が何本もあるかのように音を出す。ピアノは88鍵しかないので千手観音とまではいわないが。

ちなみに田中さんの衣装も桜吹雪(タトゥーという意味ではなく)。

この二人が緩急自在、強弱自在で、かつ息もぴったりとやるのだから、これはたまらない。

スタンダード My Favorite Things, 童謡 「春の小川」、強烈でした。
童謡 「ピクニック」 でのピアノによる動物表現も愉快。
童謡をここまで料理するのは矢野顕子だけではなかったのですね。

難を言えば、ボーカルが若干割れ気味。溝口さんの声が機材の性能を越えてますね。マイクを思いきり離して持ってても、割れるんではどうしようもない。かと思うと whispering voice もあるのでたいへんです。

これは、絶対見た方がいです。

CD も買いました。7月上旬発売予定のがもうできたそうで、ライブ会場で買えます。サインももらいました。

いつもながら、溝口さんと話していると、チャーミングな色気にやられてしまいます。